では,永遠に残したいものは,どこに保存しておけばいいのだろう?
quote:CDやDVDは永久には使えない。とある人物は,音楽CDコレクションがきちんと再生できなくなっていることに気付いた。DVDを含む光ディスクは,誰もが思っているほど長命ではない。「80年代中ごろに導入されたCDは,ほとんど不滅だといわれていた。レコード会社もCDがやや高価である理由して,その利点をあげていた」。そう述べる人物は,コレクションしていたCDの15〜20%(その大部分が80年代に生産されたもの)が腐敗していることを確認した。
ハードディスクのデータをCD-RやDVD-Rに焼くにしても,コピーした音楽CDやDVDビデオにしても,わたしたちは一時的なものか,恒久的なものかと決めて,保存する。ハードディスクに余裕を作りたいなら一時的にデータをコピーするし,30年後,40年後も聴いたり観たりするものでなければ,やはり一時的にディスクメディアを作成する。ほとんどは一時的な保存だけど,ときたま恒久的な保存と考えてCD-RやDVD-Rを使うこともあるから,CDやDVDが思っているほど持たず,腐ってくるという事実は困ったことになる。では,この大事なデータはどこに残しておけばいいのか。
その,大事なデータの保存場所としてもっとも確実なのは,ネットワークである。さまざまなネットワークがあるからそれぞれ使い方が異なるが,自由にデータが移動でき,複製することもでき,流通し,価値あるものほど代替データも豊富にある。ディスクに固定されているものはそのディスクにヒビが入ったら終わりだが,ネットワーク上にあるデータはどうやっても消えうせない。自分でデータをWinny上に流し,どうすることもできないと嘆いている警察屋などが間抜けだけどいい例だ。音楽CDやDVDビデオも1枚のディスクで大事に持っておくなど,愚かな行為である。どんどんコピーして,ネットワークで保存すれば,それがいちばん確実で,未来永劫までそのままで残る可能性が高い。大事なものこそ,ためらいなくネットワークで保存しよう。
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